複数のサイトを運営したいとき、サイトごとに独自ドメインを取得する方法もあります。しかし、コストをかけずに別のドメインを確保する方法もあります。それが「サブドメイン」の活用です。
ここでは、 サブドメインとは何か、サブドメインとよく混同されがちなサブディレクトリとの違い、サブドメインの設定方法を解説します。
なお、「ドメイン」について知りたい方は、こちらをご覧ください。
2021.07.14
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目次
サブドメインとサブディレクトリ
サブドメインとは
独自ドメイン(ユーザーが独自で名前を決められるドメイン)の前に、文字列と「.(ドット)」をつけたドメインです。 独自ドメインが「examle.com」だとすると、「blog.example.com」がサブドメインです。
サブドメインは、独自ドメインと異なる主旨やテーマで、別のサイトを作りたいときに利用します。
たとえば楽天であれば、メインの楽天市場のほかに、 楽天トラベル、楽天ブックス、楽天デリバリーなどでサブドメインを活用しています。
楽天市場 rakuten.co.jp
楽天トラベル travel.rakuten.co.jp(サブドメイン)
楽天ブックス books.rakuten.co.jp(サブドメイン)
楽天デリバリー delivery.rakuten.co.jp(サブドメイン)
本サイトもアカリュウネ(akaryune-koho.com)を運営する一方、サブドメインではテーマの異なるWeb制作代行のサイト「アカリュウネ広報」work.akaryune-koho.comとWebデザインギャラリー「Pajupopoo(ぱゆぽぽお)」paju.akaryune-koho.comを運営しています。
サブドメインはSEO上の不利を回避できる
1つのドメインで複数の主旨やテーマが混在していると専門性が欠如したサイトと判断され、SEO的に不利になります。しかし、サブドメインに分割すれば別サイトと認識されますので、この不利を回避できます。
サブドメイン設定にコストがかからない
既存のドメイン以外に、追加で独自ドメインを取得する必要はないため新たな費用は発生しません。また、後述しますが、設定も簡単ですので作業コスト(労力)もかかりません。
サブディレクトリとは
サブドメインとよく混同されるのが、「サブディレクトリ」です。サブディレクトリとは、ドメイン配下の階層(フォルダ)のことです。
ここには、ルート階層のドメインと同じテーマのコンテンツをおきます。例えば、NTTコミュニケーションズのサイトであれば、英語サイトをサブディレクトリに展開しています。
日本語サイト https://www.ntt.com/
英語サイト https://www.ntt.com/en/
サブドメインとサブディレクトリの使い分け
まとめると、サブドメインとサブディレクトリの使い分けは以下のようになります。
・独自ドメインと別の主旨やテーマでサイトを分けるときはサブドメイン
・独自ドメインと同じ主旨やテーマでサイトを展開したいときはサブディレクトリ
サブドメインの設定方法(エックスサーバー)
サブドメインの設定は簡単です。以下、エックスサーバーでの設定です。
1.サーバーパネルから、「サブドメイン設定」を選択します
3.サブドメイン設定の画面で「サブドメイン設定追加」タブを開き必要項目に入力します。
(1)サブドメイン名…サブドメインを設定します。
(2)ドキュメントルート…サブドメインのウェブデータのフォルダ名の指定です。
例)サブドメイン「blog.example.com」を設定する場合
・「example.com/public_html/(サブドメイン名).example.com/」を選ぶと、example.com/public_htmlフォルダの下に、 blog.example.comというフォルダが作られます。
・「example.com/public_html/(サブドメイン名)/」選ぶと、example.com/public_htmlフォルダの下に、 blogというフォルダが作られます。
私は、サーバーのフォルダを見る時にサブドメインであることが一目でわかるように、上を選んで blog.example.comというフォルダを作ります。下を選んで blogというフォルダを作ってしまうと、 blogが独自ドメインのほかのフォルダと見分けがつかないためです。
(3)コメント…省略可です。「サブドメイン設定一覧」の画面で表示されます。サブドメインが多い場合は、サブドメインの用途を書いておくと識別に便利かもしれません。
(4)「無料独自SSLを利用する」にチェックマークがあることを確認します。
4.「確認画面へ進む」をクリックすると、「以下のサブドメイン設定を追加しますか?」という確認画面に遷移するのでOKなら、「追加する」ボタンをクリックします。
まとめ
この記事では、 サブドメインとサブディレクトリの違い、サブドメインの設定方法を解説しました。
この記事のポイントをまとめます。
- 複数のサイトを運営したいときは、サブドメインを活用するとコストをかけずに別のドメインを確保できます。
- うっかりサブディレクトリにテーマの異なるサイトを作ってしまうと、専門性が欠如したサイトと判定されSEO的に不利になるので気をつけましょう。
- 独自ドメインと別の主旨やテーマでサイトを分ける時はサブドメインを、独自ドメインと同じ主旨やテーマでサイトを展開したいときはサブディレクトリを利用しましょう。